日本企業が注目すべき、プレミアム製品を購入する中国の消費者動向
By : Murai Kiyomi -
対価に見合ったお得感(Sense of value)を提供することが、プレミアム製品を購入する中国消費者を獲得する鍵。
多くの日本企業が中国の消費者獲得に努力しています。アメリカのNielsenによる、中国の消費者、特にプレミアム製品に対する消費動向についての記事があります。日本企業にとっても参考になる内容です。
Nielsenではプレミアム製品を、カテゴリーの平均の値段よりも20%以上の価格のものと定義しています。下記の数字はトップ5のカテゴリーに関して、中国の消費者はプレミアム製品を購入したいと考えている率を示しています。
- 個人使用の電化商品 56%
- 洋服 48%
- 化粧品 46%
- 車 43%
- 宝石 42%
ここ数年、ますます中国の消費者が洗練されてきたことを指摘しています。彼らは、斬新で、質の良いプレミアム製品を購入し、生活の質の向上をしたいと考えています。そして、自分のテイストにあえば、ニッチなプレミアム製品をも受け入れる傾向にあります。中国の消費者にとって、自分が支払う対価に見合ったお得感(Sense of value)が重要です。
特に、Nielsenの記事の中で、日本企業が注目すべき点は、中国ではプレミアム製品を購入する消費者の49%が海外のe-retailer(インターネット・ショッピング)から購入するのを厭わないと答えていることです。それに関する世界の平均が24%ですから、その数値がいかに高いかわかります。そうした、海外からのe-retailerもオンラインだけにとどまるのではなく、オフラインで店舗展開を始めています。そして、オンラインとオフライン双方での購入経験を提供するという、新しい形の小売形態をとりつつあります。
それを可能とするの裏付けるように、中国の消費者の26%がプレミアム製品を海外のe-retailerのオフライン(店舗)から購入するのを厭わないというデータがでています。これは、世界の平均が15%ですから、オフライン(店舗展開)でも、中国の消費者の海外e-retailerに対してオープンなのも、注目に値します。
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